東京理科大学の電子システム工学系の研究室を訪れました。この訪問は、修士の友人が私を招待してくれたもので、彼が案内してくれました。研究室では、トライボロジー発電の分野やナノチューブの製造工程など、さまざまな研究テーマについて学ぶことができました。特に印象に残ったのは、重厚な機械設備の数々と、それを駆使して行われている先端的な研究活動です。友人が研究しているEIT(電気インピーダンス断層撮影)について語られたとき、その話は私の心に深く刻まれました。遠く感じていたEITの世界ですが、実は私が日ごろ取り組んでいる分野とかなり関連した理論を使っていたのです。電流の反応を測定し、それを基に内部構造を再構築するというこの方法は、電気的特性を関数のように扱い、反復ガウス・ニュートン法等を用いて、未知なる内部構造を解明していきます。この過程に、私は深い魅力を感じたのです。