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散髪と式年遷宮

散髪と式年遷宮

腕の良い理容師さんに髪を切ってもらいました。仕上がりに満足しています。巧みな手技に導かれるままに髪は落ち、変身を遂げていく、そして私は過去の自分から新しい自分へと私を託していきました。この一切の行為は、伊勢神宮における式年遷宮の儀式と類似しています。式年遷宮は、古い社殿から新しい社殿へと生命を移すことにより、その連続性を維持します。この生命の連続性は、文化概念などの形而上学的な要素によってのみ担保されるのです。

自身に輪郭を与える物が、外見であったり、肩書きやブランド品のみに依存させない限り、髪を切ろうが、筋肉をつけようが、整形手術を受けようが、自身の連続性は保たれます。この不変の本質こそが、真の自己であり、どんな外的変化にも動じない自己認識を保証することができるのです。私はそういった類の物に憧れます。





仕上がりに満足しています
髪の毛長くてだいぶ邪魔でした。さっぱりして気分が良いです。

伊勢神宮における式年遷宮の儀式と類似しています
全身改造したわけでもあるまいし、なにを大袈裟な。ただちょっと髪の毛を切っただけですよ。

式年遷宮は、古い社殿から新しい社殿へと生命を移すことにより、その連続性を維持します
20年に一回伊勢神宮を建て替え、古い伊勢神宮が伊勢神宮のコピーにオリジナルを譲って滅びるのです。宮大工の技術の継承も式年遷宮によって行われます。

文化概念などの形而上学的な要素
文化や歴史といった物です。つまるところ天皇制です。

自身に輪郭を与える物が、外見であったり、肩書きやブランド品のみに依存
30歳になったら、シャネルのスーツの似合う女性になりたい!!