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色彩を帯びた言葉をもう一度無色に

色彩を帯びた言葉をもう一度無色に

精神現象学的な課題に直面しています。私の言葉が他者に伝わりません。

精神現象学における経験の個別性は、私たちが言葉を通じて互いに理解し合う過程において、顕著な障壁となることがあります。異なる背景や体験を持つ人々に対して、同じ言葉が全く異なるイメージや感情を呼び起こすことは、この分野の核心的な課題の一つです。例えば、『リンゴ』という単語一つを取っても、人によっては皮をむいた状態を思い浮かべたり、一口かじった姿を想像したりすることから、言葉の解釈における個人差が如実に表れます。

このような課題に対峙するため、私は言葉に対して再び0から向き合う旅を始めることにしました。言葉とは、単に音や文字に過ぎないわけではなく、それぞれが多様な変数によって構成され、人それぞれの経験や感情、文化によって異なる色彩を帯びています。色彩を帯びた言葉を一度無色に持っていくには、東洋思想、特に混沌の世界観や仏教の概念に目を向けることが有効であると考えます。

仏教『空』の概念は、物事が固定された本質を持たず、すべてが相互依存の関係にあるという視点を提供します。これは、言葉の意味もまた固定不変のものではなく、文脈や個人の経験によって変わることを示唆しています。混沌とした世界に輪郭を与えるのが言葉なわけですが、人それぞれ経験が違うので、言葉を介してしまうと、ありのままに物事を受け止めることは不可能です。なので、私は言葉が与えた輪郭を一度できる限りぶっ壊してみようと思います

この探求は、言葉に関する私の理解を深め、異なる経験や背景を持つ人々との間でより深い理解と共感を築くための修行です。





精神現象学的な課題に直面しています
19年生活するうえで言葉にこびりついた多少の知識のせいで、人との会話に支障をきたしてます。

多様な変数によって構成され
多様な変数からその言葉に輪郭を与えるので、関数のように見えます。

混沌とした世界に輪郭を与えるのが言葉なわけですが、人それぞれ経験が違うので、言葉を介してしまうと、ありのままに物事を受け止めることは不可能です
インプットする素材は同じでも、人によって説明変数は違うので、アウトプットとなる解釈は変わってしまうのです。なので、人にわかりやすく伝えるためには、その人が持っている説明変数を考える必要性があります。

私は言葉が与えた輪郭を一度できる限りぶっ壊してみようと思います
ぶっ壊すというよりかは、微分みたいなものです。細かく細かく言葉の意味を分解していきます。