先日発表されたニトリの決算によると、ほとんどを輸入に依存しているニトリにとって、ドル円が150円台で利益を出すのは非常に厳しい状況のようです。円安による物価上昇を受けて国民感情も高まっていますが、円安が良いか悪いかの論争はひとまず置いておいて、私は中期的な半年間のスパンでは、円安から円高に転じる可能性が高いと考えています。
その主な理由として、COTが公表しているアセットマネージャーのネットポジションを確認すると、2022年10月以来の最低水準まで円売りと円買いを合わせたネットポジションが下落していることが挙げられます。ヘッジファンドのような短期的なポジションは既に円買いに転じており、アセットマネージャーのような長期的なポジションも今後円買いにシフトする可能性が高いと感じます。半年後にドル円が145円程度まで下落することを予想したオプションのIVから権利行使確率を計算したところ16%でしたが、私は30%程度の確率があってもおかしくないと考えています。