2024年は4年に一度のうるう年であり、本日2月29日が存在します。4年前の2月29日付近の数週間を振り返ると、コロナウイルスの脅威による経済活動の停止や、3月6日にロシアが追加の減産を拒否し、OPECプラスの協調減産が崩壊したことで、金融市場、特に原油市場が大きく動揺していました。原油価格は天に踊り地に伏して乱高下し、一日に30%もの暴落を記録したこともありました。オクラホマには大量の原油が余剰となり、WTI原油先物がマイナス価格に転落したので、タンカーを派遣して原油を引き取れば、原油とお金を受け取ることができたという異常な状況でした。
個人的な人生の節目として、私は3月9日に中学校の卒業式を控えていましたが、3月9日は協調減産崩壊によって、原油価格は一日で30%も暴落し、それに連れて日経平均も10%の暴落を見せるなど、金融市場は非常に大忙しの状態でした。中学校の卒業式よりも、アジア時間における市場の動きやニュースを追う方がはるかに楽しかったので、結局卒業式には出席しませんでした。この時期に金融市場で取引を行い、その市場の恐怖や熱を直接体験できたことは、私にとって非常に価値のある体験でした。
金融市場は今や4年前とは全く異なる様相を呈しています。4年前、ドル円は100円を割り込む事を囁かれていましたが、現時点で150円です。所行無常、世の中に永遠不変のものはなく、特に金融市場はその変化の激しさを如実に示しています。文系的に言うなら色即是空、理系的に言うのならウィナー過程。この世界は、変化し続けることが唯一の常ですね。