週末ハリーポッターの舞台を鑑賞しました。現代の視聴環境が飛躍的に発達し、映画やドラマはもとより、配信サービスを通じて安価に多様な娯楽を享受できる状況下で、あえて高い料金を支払い、「生」の舞台に足を運ぶことの意義について、現代人はしばしば思いあぐねるのではないでしょうか。
しかし、ハリー・ポッターの舞台のように、火炎を噴き、役者が目にもとまらぬ速さで姿を変え、あたかも魔法がその場で起きているかのような演出が組み込まれていると、話はまったく違ってきます。生粋の演劇好きから言わせると噴飯物でしょうが、私たちの様なにわかにとっては、単に物語を追うだけなら映像のほうが快適です。けれども「どうやってこんなことをやっているんだ?」と目を疑うような魔法が目の前で次々起こるとき、感嘆し息を飲むほどの熱気で応えます。
私は、演劇の価値と言いますか、生の価値は、感嘆にあるのではないかなぁと思います。目の前で繰り広げられる不思議な現象への感嘆です。