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サブカルチャー化

サブカルチャー化

最近、サブカルチャーに関する書籍に親しんでおります。その中で、社会がいかにサブカルチャー化しているかをつくづくと感じています。戦後の社会変革は、敗戦と尊王思想の崩壊を経て、国民の価値観に大きな転換をもたらしました。新たな社会秩序の基盤として、民主主義と個人の権利が強調されるようになり、その後、実存主義的なマルクス主義の台頭、全共闘運動、政治の季節の終焉を経て、教養から知へという知の転換が見られました。また、インターネットとソーシャルメディアの普及により、オタク文化が高まり、趣味の多様化が進みました。YouTube、Twitter、TikTokなどのソーシャルメディアプラットフォームが登場し、あらゆるものがカラオケ化し、社会全体がさらにサブカルチャー化している様子がうかがえます。ChatGPTについても、個人に合わせたパーソナライズされた秘書として捉えれば、それは集団から個人への転換を示すサブカルチャー的な現象に他なりません。

このように、世の中がこれからもどんどんサブカル化していく中で、私たちの趣味が多様化しすぎて相互理解が難しくなり、コミュニケーション不全が加速度的に進んでいき、最終的には人類がAIとしか恋愛できないような未来も考えられるのではないかと、思いを巡らせております。